Amazonさんでぽちっとな。記録として残すようなネタはあまりなかったが、内容自体は面白かった。勝手な思い込みによって人は間違いを犯すってことで、いざ計算してみたら真実は直観とは異なる結果といった感じのネタがいっぱい。
勝手にグループ化された状態の統計データとか、条件によって変わる確率問題といったものがいかに感覚に合わないかというのを改めて感じた。奥が深い。

NHK竹内洋岳が取り上げられているのを見て興味がわいて検索して購入。
別に登山家が好きなわけでもなく、登山に興味があるわけでもない。ただTVの放送の中で登山は想像力のスポーツといった趣旨の発言があり、単にその発言の真意というか背景が知りたかっただけ。あとは登山家としてのリスクに対する考え方などにも興味があったのも事実。最後の章に想像力について書かれていたが、発言の本質に少しせまれた気がする。
以下内容の書き出しや、まとめ。

  • 危険というのは見えやすいほうが避けやすい
  • 見えにくい危険=意識しない危険
  • 現代人の危険に対する感覚ということで言えば、他者から管理されることによって、察知したり、回避したりする力が使われなくなってしまうこともあるのではないか…

ここでのまとめはリスクに対する考え方について。想像力の本質の部分は登山に限らず多くのことについてもあてはまることだと思う。
一つ記憶に残すためにコメントするのであれば、未知のことに対応するためのものが想像力。経験は知識としては活かされるが、常に状況の変わる登山(に限ったことではないが)においては常に未知との遭遇。それを想像力で超えていくのが楽しいというのが著者の考え方。
自転車レースなんかもそんなイメージ強いけど同じようなもんかな。次元が違うかもしれないけど。多分そういう未知と想像力のバトルを楽しめる人が、一流のアスリートであったり、エンジニアであったりするんだろうな。