はかない命と言葉の魔力

先週今までの人生において最も哀しい2日間を過ごしました.というのも母方の祖母が亡くなりました.
早朝に母より電話で知らされたとき「うん」としか言葉を発することが出来ませんでした.電話を切った瞬間から涙があふれだし,朝っぱらから泣きました.
とりあえず会社に行き,休みをもらうため上司に報告しにいきました.でもどこか認めたくない事実を口にするのが怖く,涙をこらえ小声で何とか伝えました.あのときの感情はこの先も忘れることはないでしょう.
午前で会社を後にして,自転車で帰宅途中にすでに涙は流れ出しました.朝会社で平静を装って,たまりにたまった涙がこぼれだしたんでしょう.家について彼女にだけは伝えてから行こうと思い電話しましたが,やはり口にした瞬間涙が溢れ出しました.
結局車で駅まで行く間も泣き続け,新幹線の中でもときどきぽろぽろ泣いてしまいました.
名古屋についてからは親戚があまりに普通にしているのに,少しとまどいました.でも哀しさをこらえているのだろうと思い,自分もこらえないとと思ってお通夜に行きました.最後の方まで耐えていましたが,皆が帰って親戚だけになった瞬間こらえていた涙が溢れ出しました.
ただ私以上に哀しい思いをしているはずの母や,伯父達も泣いていましたが,兄弟で哀しさを分かち合い,支えあっている姿を見ておばあちゃんも幸せだろうなと感じました.
人生において最も哀しい2日間ではありましたが,そのなかで大切な多くの事に気がついたと思います.そしてそれもすべておばあちゃんのお陰だと.
帰宅直前の車の中でひとり空に向かって「おばあちゃん,今までいろいろとありがとう」と口に出していってみました.また涙が溢れ出しました.でもその涙には哀しさを超えたなにかがあった気がします.言葉というものは単に意思を伝えるだけのものではなく,なんかもっと超越したものに感じて仕方ないです.
これからも言葉を大切に,過去の思い出を大切に,そして今を大切に日々送っていけたらなと思います.

最後にもう一度「おばあちゃんありがとう」