2015-05-17 ■ 日本語の科学が世界を変える (筑摩選書)作者: 松尾義之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2015/01/13メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見るかつて「大学の講義が日本語でできる。これは日本語が素晴らしい言語だから。」と誰かに教わった。(「だから日本人は英語ができないんだ。」という話へも続く)まさにそこをもっと突っ込んで議論している本。 無意識ではあるものの日本に生まれて日本という国の特殊な文化で、特殊な感覚・感性・言語を身に着けたこと自体がある意味財産なのかと思った。 以下内容の書き出しや、まとめ。 グローバル化=世界の平坦化 アイデンティティのないグローバル化は百害あって一利なし スペキュレーションとは不確かな情報に基づく推論・仮説だが、そういった大胆で筋の良い仮説が科学を前進させる 見たものを信じる力 虚学ではなく実学 シミュレーションがモデルを作った科学者の脳の仮想世界を離れられない。科学は自然を相手にする。自然はなお多くの謎に富み平気で人の予想を裏切ってくれる、だから科学は面白い。 反証は一つで十分。論理の非対称性。