テレビなどでウェアラブル端末について取り上げられることも多くなってきたが、この本は著者がウェアラブルセンサ(手首に着けた加速度センサ)によって、人の行動を調べたところ物理で出てくる法則と同じような結果になったというもの。
最近読んだ本の中では一番予想外というか新たな説。ビッグデータの活用により分かってきた多くの法則であったり、ビッグデータをAIに解析させることで人には不可能な改善をした例についても述べられていたり、今後ますます広がっていく分野なのだろうと感じた。
と同時に知らないうちに携帯やウェアラブル端末から、企業にとって有益なデータが取られ利用されている可能性もこれからどんどん出てくるのかと思うと、少し怖さを覚える。(そんなことについてはこの本では全く触れられていなかったけど…)
以下内容の書き出しや、まとめ。

  • 人の行動はU分布に従い、さまざまな帯域の活動予算をバランスよく使うことが重要。
  • 会話の時の身体運動の活発度が重要な因子で、活性化することでハピネスにつながる。
  • 「リーダーの指導力」と「現場の自律」は両立でき、人のつながりの到達度・結束度などが重要。
  • 人による仮説より、AIによる関連性の発見。(ビッグデータからAIが仮説を立てる)
  • 数多くの事実の中から、どれが付随的な事柄で、どれが重要な事柄なのかを見分ける能力